シンガポール旅行記(3)


8月4日

8:30
 起床。7時30分に自動的にモーニングコールが入るが、今日はオプショナル・ツアーに参加する予定もないので、少しばかり朝寝を楽しむ。

 1時間ほど遅く朝食の場に行く。一階ロビーは、オプショナル・ツアーに向かう人たちでごった返している。食堂は空いていて、非常に快適。朝食をとりながら、どこに行こうかをあれこれと考える。結局、前回ツアーの際に半日ほどで駆け抜けたセントーサ島に行くことにした。 ガイドブックを見ると、セントーサ島に行くバスは何種類かあって、オーチャードロードからも出ていると書いてある。 セントーサ島は、島全体がいわばリゾート遊園地のようになっている。非常に楽しそうな場所であるが、前回はオプショナルツアーで行ったところ、えらく過密な日程であった。観光は昼過ぎで切り上げ、その後は頼みもしないのに免税店に連れて行かれ、そこで無駄な時間がとられるのだから、何をかいわんやである。

10:00
 ホテルを出て、バス停に向かう。バスに乗るのは初めてなので、ちょっと緊張する。いちおう小銭を用意してバスが来るのを待つ。見るからに旅行客というスタイルの人がたくさんいるので、ついていけば何とかなるだろう。バスが来た。乗り込んでお金を払おうとすると、「奥に行け」と手で合図された。よくわからないがとりあえず奥の席に座った。
 バス停を出て町中を走る。海沿いの新興地域(日本でいえば「お台場」だろう)をぬけて、橋を渡り、セントーサ島に到着。ここで島への入島料とあわせて7ドルを支払った。
 島の中では、バスとモノレールが主な交通手段である。料金は入島料に含まれているから、改めて支払う必要はない。前回のツアーではゆっくり見ることができなかった蝶の博物館(標本だけではなく、生きた蝶が放し飼いになっている。)、展望台になっているマーライオン(元祖はシンガポールの本島にあり、もっと小さい)、水族館などを、モノレールで移動しながら眺めていく。

13:00
 昼食。ツアーだと和食の弁当が出てくるが、そういうのはつまらないので、各国の料理が食べられる屋台村のようなところに行く。インディカ米のチャーハンと羊の串焼きをたらふく食べて11ドル。
 あとはモノレールで移動し、再びバス・ターミナルへ。オーチャード・ロードに向かうバスに乗る。帰りは2ドルだった。

15:00
 オーチャード・ロードに戻ってきて、ここでしばしカミサンと離れて自由行動。私は最近できたと思われるHMVに、カミサンは言わずと知れた、「お洋服」関係の店に行く。
 HMVは、ビルの3フロアを占めていて、クラシックのコーナーもけっこう広い。値段は日本とべらぼうに違うわけではないが、総じて安い。コンヴィチュニーのブル5が、3000円を切る値段で出ていたので、買ってしまった。NAXOSも700円台で買うことができる。 日本のHMVと同様、メンバーズカードに判を押してくれていたので、日本のカードを出して、「これは日本のHMVのカード。これに押してくれるか。」と聞いたら、国内だけだということであった。
 同じビルの中に、パソコン・ショップができていたのでこちらも覗いてみた。マシンは全てAT互換機で、MMXペンティアム200のマシンが4000ドル(36万円)程度だから、どうということもなかった。

17:00
 部屋に戻る。しばしうたた寝。やがて、カミサンも戻ってきた。昨日と同様、早くまた出かけたくて仕方がないようで、私の枕元でわざとらしく盛んにかさかさと物音をたてる。1時間ほどして食事に出た。ヒルトンホテルでディナービュッフェ。今日はタイ料理がたくさん並んでいたが、みな美味。団体客相手の「作りっぱなしバイキング」とは違って、ここでは火を入れるものにはその場で火を入れてくれるので、作りたての味を楽しむことができる。特によかったのは、ココナッツミルクがたっぷりと入ったチキン・カレー。
 飲み物をとり、二人で100ドル(8500円)だったが、この味ならば納得。

20:50
 満腹で部屋に戻り、入浴。風呂上がりにココナッツのジュースを飲み、モバイルギアに向かう。今日もよく歩いて、足が疲れた。しかし、バスにも乗れたし、町中もずいぶん歩いた。明日は地下鉄に乗る予定である。


続きを読む