シンガポール旅行記(2)


8月3日

9:00
 7時半にモーニングコールで起こされ、朝食。バイキングスタイルで、パンやら果物やらが豊富に出ているので、つい目移りしてしまい、結局テーブルと料理との間を三往復。

 8時40分にロビーに集合。天候は曇り。前回はずっと晴れていたので、完全な曇りというのは初めて。バスは各ホテルをまわってお客さんをピックアップしてから観光に向かう。

 バスにはガイドさんのほかに、営業用の笑顔を浮かべた男性が同乗している。カメラマンである。写真をとって後で売るほか、ビデオカメラで我々を撮影し、記念のビデオにして売るのである。撮影の前に購入を申し出ておくと、集中的に被写体にしてくれる。前回は、ツアーの参加者のうち、我々だけが申し出たため、ほとんどおつきのカメラマンのような状態。ポイントごとに先回りして、Vサインをしろだの、笑えだのと注文がつくのには閉口したが(笑)。

11:00
 観光でまわったのは、サルタンモスク(回教寺院)、ヒンズー教の寺院(結婚式をやっていたのに出くわした)、マーライオン公園など。今回も幸運なことに、マーライオンが口から水を吹いているところが見られた。

ヘビを首に巻いて記念撮影 マーライオン公園

                 

12:00
 観光ポイントはほぼ回り、あとは植物園を残すだけ。それと、強制的に連れていかれる免税店等である。天気はいつの間にか晴れている。 店の類は前回来たところと同じで、置いてある品物もかわりばえしない。宝石工場見学といっても、見学はほとんどおざなりで、品物を買わせようとするのがメインである。幸いに今回は人数が多いので、店員につきまとわれずにすんだ。お土産は、すべて町の中のデパート等で買うつもりだから、こういうところではさっと眺めるだけにして、さっさとバスに戻ってしまう。そうそう。一個だけ食指をひかれたものがあった。たまごっちである。一個4000円で売られていた。

 バスの車内では、ガイドさん(ベティーさんといって、夏目雅子に似ている(と自分で言っていた))が、オプショナル・ツアーの営業を行っていた。我々は完全にフリーの予定を組んでいたので、早速ターゲットとなったが、一月にほとんど見てしまったことを告げると、あきらめたようであった。

 しかし、さすがに蒸し暑い。日本の夏も蒸し暑いが、今年は日本のほうが爽やかなくらいである。ただ、出発の少し前から風邪をひいていたが、この気候のおかげで非常に楽である。休養目的の旅行であるから、スケジュールに追いまくられて疲れてはどうしようもない。のんびりと、体を休めて風邪を治して帰るようにしたい。

13:00
 昼食。前回と同じ飲茶の店にいく。我々のような団体客ばかりが、次から次へと吸い込まれていく。料理は可もなく不可もなし。しかし飲茶の店のくせに、お茶がおいしくない・・・というより、ほとんどお茶ではなくお湯である。そこで、わざわざ冷たいウーロン茶(日本のメーカーの缶入)を4ドル(1ドルは85円くらい)出して頼むことになる。

14:00
 昼食後は、現地の観光会社と提携している革製品の店、巨大な免税店などをまわる。いずれも前回来たときに見たところであったが、時計の売り場が潰れ、免税店も一つに統合されていた。わずか半年足らずの間に大きく変わっていたのに驚いた。

16:50
 ようやく観光から「解放」された。ナイト・サファリにいく人たちはまた1時間後に集合する。我々はあとは帰る日まで自由行動である。部屋に戻り、出かけたくて地団太踏んでいるカミサンをしりめに、少しだけうたた寝をする。

18:15
 目を覚まし、部屋を出る。とりあえず、ホテルの近くのショッピング・センターで飲み物を買う。ホテルに備え付けのものは、どこでも高い。町のスーパーにいけば、ペリエの小瓶が90円くらい。となれば、あれこれと買ってきて冷蔵庫に入れておいたほうが安上がりである。 そして、前回も立ち寄ったアウトレットの衣料品店でポロシャツや靴下などをまとめ買いする。ディオールのブランドのポロシャツが3000円程度で買えるのであるから実にありがたい。

20:00
 いったんホテルに戻る。荷物を置いて、夕飯の算段をする。かなりくたびれたということと、ずっと素通りだったということで、ホテルの1階のコーヒーショップにはいった。 私はチキンライス・・・といっても、ケチャップいためのご飯ではない。中華料理の前菜にでる蒸し鳥をメインに、鳥のだしで炊き込んだインディカ米のピラフとスープのセット。これがくせになる。ちょうど牛タンと麦飯とテールスープのセットの感覚である。カミサンは、ホッケン・ミーという蒸した海老焼きそばを食べた。

 今ごろ、オプショナル・ツアーに行っていればへとへとだろう。あとはごろごろして、のんびりと過ごすことにする。おや。カミサンはもう風呂上がりでぐっすりと眠ってしまったようだ。時計を見ると10時か。私も寝ることにしよう。


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