■ しかし、暑い。梅雨が明けたからって、なにもそうむきになって暑くならなくたっていいじゃんと言いたくなるくらいである。26日は仙台出張だったのだが、あっちも暑かった。証人尋問を終えて、帰りの新幹線の中で飲んだビールのうまかったこと。これで事件も楽勝といけば言うこと無しであるが、そううまくはいかないのが辛いところである。
■ 24日は、朝比奈先生のブル7のチケット獲得のために、朝からサントリーホールに並んだ。8時50分頃ホール前についた。「多分、いるだろうな〜」と思ったら、やっぱり20人くらい並んでいた(^_^;)。最近はほとんど電話予約が主流で、毎回「こちらはNTTです・・・」というバリアーに悩まされる。幸い、ここのところ「つながったら売り切れ」という悔しい思いをすることは、ほとんどないが、それでも、朝からPHS2台と通常の電話と自宅前の公衆電話で波状攻撃をかけるのは、非常にくたびれる。その意味で、行列は、自分の熱意が形にあらわれるので、悪くない。もちろん、一週間徹夜で並ぶとかは、ちょっときついが...。ちなみに、私の「行列歴」の最初は、1975年のベーム/ウィーン・フィルの来日公演である。最初のハードルである整理券を無事2枚ゲットし(自分のはだめだったが、音楽に関心のない友人に頼み込んではがきを出してもらい、それがあたったのを譲り受けた。)、整理番号の時間帯に並んで買った。その後は「並んで買った」ということはなく(三大テノールは妻が特攻してゲットしたし、新国立劇場の「アイーダ」も妻が特攻して玉砕した(笑) )、2年前の朝比奈/N響定期(ブルックナーの交響曲第8番)の一回券を買うためにN響ガイドに並んだのが2回目。そして今回が3回目というわけ。まぁ、無事ゲットできてよかったです。
■ 5月21日に受任した刑事事件の判決言渡しが7月19日にあった。争いのある事件ではなかった(いわゆる自白事件)し、過去の傾向から見て実刑になる事件ではなかったので、そう心配はしていなかったが、やはり執行猶予のついた判決言い渡しを受けると、ほっとする。
事件としては、小さなものであったが、自分としては納得の行く活動ができた...というか、ほとんど「気持ちはクライバー」という感じだった(音楽ファンだったらわかってくれるだろう。この表現。)。
争いのある事件ではなかったため、捜査側と激しいやり取りがなされるようなことはなく、むしろ、本人には認めるべきところは認めるようアドヴァイスをして捜査をスムーズに進行させ、早期に保釈をとってあげること、そして拘留中の本人を精神的に支えることが、弁護人としての働きどころであると思ったので、終始そのスタンスで活動した。幸い、拘留場所が事務所からそう遠くなかったので、毎日接見に行っても過重な負担にはならなかったが、やはり一日も欠かさず接見にいくというのはしんどいものがあった。途中で周囲の人間との供述の食い違いが出てきて、キレてしまった本人をなだめて、何とか短期間で処理してもらい、厳しいかと思っていた保釈も、なんとか裁判所に認めてもらったときは、ほっとした。裁判官との面談室から出てきて待合室でいきなりガッツポーズをした私をみた本人の家族は、いったい何事かと思ったそうだ(それはそうだろうな(笑))。
ただ、供述に食い違いがある点は、必ず公判で指摘されると思った。万が一保釈が通らなかったときのことを考え、可能な限りはやく指定してもらった期日の公判時間が30分(まともに指定を受けるとなると、6月初旬起訴で8月下旬とかいわれたので、「とんでもない。その間保釈が万が一でなかったらどうするのだ。何とかしてくれ。」とねじ込んだ結果がこうであった。)。情状証人の尋問は上申書で代替したこともあって、とおり一遍の被告人質問では裁判所や検察官に訴えかけるものがないので、インターネットを活用してちょいと工夫してみた。それが功を奏したかどうかはわからないが、執行猶予期間が他の類似事件より長くされることもなかったので、まぁ、よかったかと。
しかし、自分でも納得のいく「単なる仕事の次元を超えた水準の弁護活動」というのは、頭ごなしに「一生懸命やれ」だとかといわれてできるものではない。ましてや「基本的人権の擁護と社会正義の実現」などというお題目からは、何のパワーもうまれないのだ。本件は、すべてにおいて恵まれていた。本人や家族、そして雇い主、さらには捜査担当者の気持ちまでもが、弁護人である私の気持ちとかみ合った。だからこそのめり込んでいけた。こういうことは奇跡に等しい。オーケストラのコンサートで、信じがたい名演奏が生まれることがあり、これは「音楽の神様のいたずら」というほかないのであるが、それに類するものがあった。こういうことが果たして一生のうちにもう一回あるだろうか。もちろん、そうならないときも、「仕事」として受ける以上、その水準は下回らないような業務の遂行はするつもりであるが。
■ コンサート・レポート99に「都響3月定期(Aシリーズ)」「大町のブルックナー」のレポートを追加しました。前者はちょっと古いのですが、ブル4の初稿だったので、結構面白かったです。
■ クラシック音楽関連のリンクを若干追加しました。
今日は雨が上がって明るくなったかと思うと、ザーっと降ったりと、安定しない天気でした。事務所から記録を持ってはきたものの、なんとなく気乗りがしないまますごしてしまった...。で、クラシック音楽関連のリンクなんぞを整理したりして。あとはN響アワーを見ながら、ページの更新をして、風呂に入ってから少しだけ仕事をするつもり。今日のN響アワーは、ウィーンの特集ですね。
それにしても、一週間経つのが速い。ついこの間映画を見に行った(先週の日曜日)と思ったら、もう日曜日の夜になっている。「サザエさん症候群」というのがあったけど、私の場合、日曜の昼はオペラシティの地下の「ボッカータ」というイタリア料理のお店にランチを食べに行って、夜は「ちびまるこちゃん」を見ながら焼き肉かステーキ。あとは「さんまのスーパーからくりTV」で玉緒に爆笑して、「神々の詩」が始まると、(あ〜あ、また仕事か)と憂鬱になるというのがパターンになってしまった。最近はN響アワーが日曜日の午後9時に入って、ちょっとパターンが変わりましたが。
普段の土曜日だと、論文練習答案の採点に追いまくられるのであるが、今週は直前答案練習も終了ということで、お休み。といっても、事件の記録は持ってきているので、明日は仕事をしなければならないだろう。貧乏性というか、懸案があると、どうも処理しておかないと気が済まない。ボーッとするときはボーッとしたほうがいいんだけど...。などといいながらも、今夜は東響のブルックナーの7番を聴きにいくが、その前に新宿かアキバあたりをうろついてみようかと思ってます。
コンサート・レポート99に、コンサートの報告を数本追加しました。
うん。事務所のパソコンで更新ができるってのは良いですね。ただ、あまりWEBのメンテばかりやっていると、仕事がおろそかになって、結局自分の首を絞めるということになるので...。
自宅と事務所で更新ができれば、わざわざ自分のサイトの更新のためにWin95のミニノートを買って持ち歩く必要もないという感じがします。もちろん、ミニノートの効用というのは別にもあって、最近はHDに完全にインストールして使える(いわゆる仮想CDソフトも不要)模範六法とか独和辞典(ウィーンで買ってきたギュンター・ヴァントの自伝を読むのに使うのです)が出ているし、CD-ROM版の民法のテキストや日弁連の名簿とかもある(これは仮想CDソフトでHDにいれて使う)。こういうのを使うには、少なくとも事務所内レベルで自由に持ち運びができるノートでないと...。あとは、ややこしい事件とか、記録が多い事件とかは、書面をスキャナーで画像データにしてパソコン上で見られるようにすると良いんですが(とくに当事者が多い事件とかだと、資料が箱一つくらいあるから、しんどいですわ)。
ただし、スキャナーによる画像取り込みは、時間もかかるしインデックスをつけるのも大変だし、データ量も半端じゃないから、「労多くして功少なし」だけは避けないと。往々にして、自分で事務処理をやらない人間は、「労」の部分に無頓着ですからね(笑)。私なんぞ、ここ4年間、これでどんなにしんどい思いをしてきたことか(-_-メ)。
毎日更新するという話はどこに行ったのか(笑)。いや〜ここのところ、またまた仕事が立て込んでバタバタしていたのです。・・・というか、時間が全然ないわけではないのですが、文章を書くエネルギーを仕事に取られてしまったので。その証拠に(^_^;)、演奏会はサクサクと通っています。一昨日はPMFウィーン・フィルの仲間たちという、PMFの講師で来日しているウィーン・フィルのメンバーによる室内楽を聴いてきたし、昨日(7日)は大町陽一郎/東フィルの「ブル8」というのを聴いてきました。
で、今日なぜ急に更新したかというと、事務所のパソコンにもFTPソフトを入れてしまったのです。ページ自体は、FRONTPAGE EXPRESSで簡単に更新できるので、これで再び更新をまめにできるかも知れません(笑)。