明日に向かって響けII 新鋭たちのガラ・コンサート


日時:1999年7月20日(火)午後4時〜
場所:東京オペラシティコンサートホール
出演:曲目欄のとおり
曲目:ヴィドール/組曲作品34
     藤井香織(フルート)/藤井裕子(ピアノ)
   ピアソラ/組曲「タンゴの歴史」より
    I.1990年〜酒場     II.1960年〜ナイト・クラブ
     小林史真(ハーモニカ)/鈴木大介(ギター)
   ムーディー/トレド〜スペイン幻想
     小林史真(ハーモニカ)/竹村浄子(ピアノ)
   マリオ・カステルヌォーヴォ=テデスコ/パーセル賛歌
     鈴木大介(ギター)
   武満徹/小さな空
   チック・コリア/スペイン
   ファリャ/火祭りの踊り
     鈴木大介(ギター)/渡辺香津美(ギター)
   チャイコフスキー/子守歌
   ロッシーニ/フィレンツェの花売り娘
   モーツァルト/「魔笛」より「恐れるな若者よ」
     佐藤美枝子(ソプラノ)/久邇之宣(ピアノ)
   シューマン/「クライスレリアーナ」より
     竹村浄子(ピアノ)
   ガーシュウィン/「ポーギーとベス」より「サマータイム」
     佐藤美枝子(ソプラノ)/藤井香織(フルート)/小林史真(ハーモニカ)/鈴木大介(ギター)/竹村浄子(ピアノ)

 話題の佐藤美枝子が聴けるということで、気軽に買ったチケットでしたが、他の若手の演奏家の演奏も、なかなかよかったです。特に竹村浄子のシューマンはなかなか聴き応えがありました。
 佐藤美枝子のソプラノは、コロガシ系ではなかなかの水準に達していると思いましたが、あまり喉を浪費しないように、大切に育ってほしいです。
 ギターの鈴木大介の「小さな空」は、かるーく鼻歌を歌っているような、何ともいえない自由闊達さがありました。
 最近は、どうもクラシックもビジュアル系が妙にもてはやされているような雰囲気がありますが、少なくともこの日出てきた奏者は、そういう空洞的な連中ではなく、磨けば光る素材であると感じました。「コンクール優勝」で消えていった人はたくさんいますが、そうならないことを願うばかりです。

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