新日本フィル5月定期演奏会(トリフォニーA)
日 時:平成11年5月14日(金)午後7時15分〜
場 所:すみだトリフォニーホール
出 演:パメラ・ヘレン・スティーヴン(メゾ・ソプラノ)
新日本フィルハーモニー交響楽団(管弦楽)
リチャード・ヒコックス(指揮)
曲 目:ラヴェル/「マ・メール・ロワ」組曲
カントルーブ/「オーヴェルニュの歌」より
羊飼いのおとめ/オイ・アヤイ/バイレロ/チュ、チュ/捨てられた女/カッコウ
ヴォーン=ウィリアムズ/交響曲第5番ニ長調
全体を通して、虚飾のない、静けさに支配されたプログラムという感じです。
ラヴェルは、オーケストラのコントロールの良さを存分に見せてくれました。オーヴェルニュの歌は、N響・デュトワ・アプショウという組み合わせでBS
で聴いており、今回のソリストは、アプショウほどではないにせよ、この曲にあった声の持ち主で、実にユーモラスにステージから客席に語りかけるように
歌ってくれました。
後半のヴォーン=ウィリアムズは、「ああ!こういう音楽があったんだ。」というのが第一印象。ついつい重厚長大系に走りがちな(笑)私ですが、こん
な、しみじみとした静けさを徹頭徹尾楽しませてくれる音楽というのも、なかなかいいものだと感じました。ウォルトンとかヴォーン=ウィリアムズとかは、
なぜかいままで敬遠していたのですが、これを機会に少しずつ手を広げてみようかと思っています。
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