マリア・グレギーナ オペラ・アリアの夕べ


日時:1999年4月27日(火)午後7時〜
場所:サントリーホール
出演:マリア・グレギーナ(ソプラノ)
   東京フィルハーモニー交響楽団(管弦楽)
   レフ・シャバーノフ(指揮)
曲目:ベッリーニ/「ノルマ」より「清らかな女神よ」
   ドニゼッティ/「ドン・パスクァーレ」序曲
   ドニゼッティ/「ランメルモールのルチア」より「あたりは沈黙に閉ざされ」
   ロッシーニ/「どろぼうかささぎ」序曲
   ロッシーニ/「セビリアの理髪師」より「今の歌声は心に響く」
   ヴェルディ/「ドン・カルロ」より「世の空しさを知る神」
   ヴェルディ/「運命の力」序曲
   ヴェルディ/「アイーダ」より「勝ちて帰れ」
   ヴェルディ/「オテロ」より「柳の歌〜アヴェ・マリア」
   ヴェルディ/「シチリア島の夕べの祈り」序曲
   ヴェルディ/「マクベス」より「勝利の日に〜早く来て明かりをつけて」
  (アンコール)
   ヴェルディ/「運命の力」より「神よ、平和を与えたまえ」

 この日は、イタリアオペラの名曲がずらっと並びました。ところが、どうも、高音域がえらくやせ細ってしまうのです。もともと、ソプラノというより、メゾに近い音域ではないかと思っていたのですが...。 そんなわけで、この日は、今ひとつすっきりとのめり込むことができませんでした。
 あと、オケですが、指揮者がもうちょっと強くコントロールしてもよかったのではないかと。この日のレフ・シャバーノフという人はマイリンスキーでゲルギエフのアシスタントをやったりしているらしく、グレギーナの同胞であり、招聘もとのジャパン・アーツとはつながりがあるということで選ばれたのではと思いますが、オケだけの曲などは、完全に「つなぎ」になってしまっていました。オーレンまでとはいかずとも、オケだけの曲でももっと楽しませてほしかったと思いました。

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