東京都交響楽団第485回定期演奏会(2月Bシリーズ)


日 時:平成11年2月24日(水)午後7時〜
場 所:サントリーホール
出 演:カトリーン・ショルツ(ヴァイオリン)
    東京都交響楽団(管弦楽)
    沼尻竜典(指揮)
曲 目:ディティユ/5つの変遷
    ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調 作品26
    (ソロ・アンコール)
    バッハ/無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番より
    モーツァルト/交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」


 昨年の4月の都響定期でディティユの作品を聴いて、そのときは、何だかピンとこなかったのですが、今回の「5つの変遷」はそれなりに面白かったです。特に最初の「呪文のように」あたりは、ドビュッシーのような色があって、なかなか...。

 ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番は、ショルツのヴァイオリン、そして伴奏のオケとも実に躍動的。非常に気持ちのよい演奏でした。ソロ・アンコールの無伴奏ヴァイオリンソナタからの一曲は、打って変わって祈りのような敬虔な響きが、ホールに広がりました。

 最後の「ジュピター」は、軽快というよりも、堂々として、かつはつらつとした演奏で、ベートーヴェンの交響曲第0番(笑)とでもいうような演奏。第2楽章が、もう少し拍節を感じさせるのではなく(特に冒頭)、つむぐような流れだとよかったのですが、これはこれで楽しめました。
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