日 時:平成10年11月10日(火)午後7時〜
場 所:紀尾井ホール
出 演:ライナー・キュッヒル(Vn)
アヴォ・クユムジャン(ピアノ伴奏)
曲 目:モーツァルト/ヴァイオリンソナタ変ロ長調K.378
ブラームス/ヴァイオリンソナタ第1番ト長調「雨の庭」
(休憩)
ドビュッシー/ヴァイオリンソナタ
マスネ/タイスの瞑想曲
サラサーテ/序奏とタランテラ op.43
クライスラー/プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
(アンコール)
クライスラー/中国の太鼓、ジプシーの女、シンコペーション
例年は府中の森のウィーンホールでのコンサートに足を運ぶのですが、今年は紀尾井ホールのに行きました。
それにしても、客足が鈍い。数年前は売り切れになっていたし、前回も、府中の森のコンサートは満席に近かったのに。紀尾井ホールが8割くらいの入りでした。
相変わらず実に魅力的な音色で、モーツァルトは軽快。ブラームスはしっとりとした演奏を聴かせてくれました。とくにブラームスのソナタは、途中で、交響曲第4番を連想させるような音使いがあって、しみじみと聴き入ってしまいました。
後半の小品は、比較的ヘヴィーな組み合わせできたこともあり、こちらも聴き応えがありました。そんななかでも、「タイスの瞑想曲」。このポピュラーな名曲を、端正なスタイルで聴かせてくれて、ふっと力が抜けたような。
また、今回はピアノ伴奏も決して引っ込み過ぎず、適度に自己主張をしていて、なかなか面白い掛け合いを聴かせてくれました。
アンコールは、久々に「中国の太鼓」を含むクライスラー作品を3曲。
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