日 時:平成10年10月26日(月)午後7時〜
場 所:サントリーホール
出 演:フランシスコ・アライサ(テノール)
ジャン・ルメール(ピアノ伴奏)
曲 目:ドニゼッティ
漁夫
「ポジリポの夏の夜」より「たそがれ」
「インフラスカータの秋の夕暮れ」より
船乗りの恋「私は海の中に家を建てたい」
歌劇「愛の妙薬」より「人知れぬ涙」
ヴェルディ
「6つのロマンスのアルバム」より
星に/神秘/乾杯
歌劇「リゴレット」より「女心の歌」
(休憩)
トスティ
セレナータ/4月/理想の人
プッチーニ/歌劇「ラ・ボエーム」より「冷たい手を」
ロッシーニ/「音楽の夜会」より「踊り」
レオンカヴァルロ/朝の歌
クルティス/忘れな草
レオンカヴァルロ/歌劇「道化師」より「衣装を着けろ」
(アンコール)
トスティ
最後の歌/かわいい口もと
ガスタルトン/禁じられた歌
グノー/「ロメオとジュリエット」より「ああ太陽よ登れ」
ナポリ民謡
カタリ・カタリ/帰れ、ソレントへ
前半のドニゼッティの諸作品とヴェルディの歌曲くらいまでは、どうも調子が出ないようでした。弱音になると支えが弱くなってしまい、低い音はかすれそうになるという感じで。
本人も、相当神経質になっているようで、曲間のインターバルが異常に長かったです。
前半の最後の「女心の歌」は、まあ、私のを聴いたことがある人はお分かりのとおり(@_@)\(-_-;)
リズムに乗って勢いで歌い切ってしまえる曲ということもあってか、これが上手く乗り切れて、後半につながりました。
後半のトスティの歌曲は、弱音もみずみずしく、お客さんの拍手に応えるアライサの顔にも、自信があふれてきているようでした。
ただ、「冷たい手を」とか「衣装を着けろ」は、アライサにはちょっと合わないような気がします。フェドーラの「愛さずにいられぬこの想い」とか、カルメンの「花の歌」とかがいいのではないかな。
アンコールはおなじみのレパートリー。最後のほうになって、ピアノのジャン・ルメールが懐に楽譜を隠して出てきて、観客を喜ばせるという、前回と同じパターンのパフォーマンスもありました。
======================= 1998-11-08 (Sun) 20:57:46 ====================
追記:後日音楽雑誌を見たところ、彼はインターバルで物を食べるそうで、それで時間が長くかかるとか。この日もりんごとかみかん とか食べてたそうです(笑)。