スウェーデン放送合唱団


日 時:平成10年10月5日(月)午後7時〜
場 所:東京オペラシティコンサートホール
出 演:スウェーデン放送合唱団(合唱)
    トヌ・カリユステ(指揮)
曲 目:シュニトケ/回心の詩篇
    (アンコール)
    ステンハンマー/3つの合唱曲
            「9月」「後宮の庭にて」「私に天使が訪れたなら」
    ヴィカンデル/早春の夕べ
    スウェーデン民謡/輪になって歩く乙女たち

 スウェーデン放送合唱団といえば、エリク・エリクソンが鍛え上げた合唱団ということは知っていましたが、実際に聴いたのは今回が初めてでした。
 ともかく、凄い。もう、声の到達点を見てしまったような感じです。

 シュニトケの「回心の詩篇」というのは、アカペラの全12曲からなる大曲ですが、ダイナミックレンジは広いし、無調性の絡み合いがあるかと思うと、ワーッとオルガンのような、バランスの良い分厚い和音が鳴り響いたり...。あるいは、コントラバスでピアニッシモを鳴らすようなベースの声がなったりと、声だけでこれだけの音色が創れるのかと、もう唖然とするばかりでして、「風の音のような声で」という指揮者の注文に対して、「かすれた声」でしか歌えない我々の現実を省みると、情けなくなるほどでした(^_^;)。

 アンコールは、最初はしみじみとした曲、そして最後は活き活きとした曲で締めくくりましたが、どの曲も、すべての音に血が通っていて、みずみずしいばかり。もう大満足で帰途についたのでした。

======================= 1998-10-05 (Mon) 22:35:31 ====================


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