都響スペシャル/朝比奈「ブルックナー8番」


日 時:平成10年10月1日(木)午後7時〜
場 所:9月28日と同じ。
出 演:   〃
曲 目:   〃



 9月28日の追加公演でしたが、出来はこの日の方がよかったと感じました。

 第1楽章の最後は実に緊張感溢れる演奏で、つぶやくような弦の「死の予感」が無音の中に静かに消えていきました。

 第3楽章は、今日も思いのほかサラっとしたタッチ。余分な粘りを一切排しようとする棒さばきでした。そして第4楽章。定期のほうは、第4楽章になると金管がバテてしまったようにきこえましたが、この日は最後までよく鳴っていました。

 ということで、終演後の雰囲気も、この日のほうが熱っぽく(まぁ、シリーズのうちの一つとしてだけ聴いている定期会員ではなく、この単発にかけて集まった聴衆ですから当然かもしれませんが)、2回呼び出しがありました。2回目は、もうステージのライトが完全に消えているのに拍手が止まらなかったため発生したものですが...。

 しかし、もう一つ満足し切れなかったのは、オケの力量なのかなぁ...。N響のときは良かったんですけどね。ま、2000年に再度都響とN響に客演されるそうなので、それに期待しましょう。しかしその前に、シカゴ交響楽団を指揮者なしで日本に呼んでブルックナーチクルスなんてやってくれないですかねぇ...。フォーゲルさ〜ん。ここ見てたら考えてくださいよう(^_^;)。


======================= 1998-10-05 (Mon) 23:07:19 ====================


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