カルロ・ベルゴンツィ リサイタル


日 時:平成10年5月15日(金)午後7時〜
場 所:すみだトリフォニーホール
出 演:カルロ・ベルゴンツィ(テノール)
    ヴィンチェンツォ・スカレーラ(ピアノ)
曲 目:トスティ         /別れの歌
                 /4月
    ディ・カプア       /あなたのくちづけを
    タリアフェッリ&ヴァレンテ/情熱
    ショパン         /悲しみ
    ペンニーノ        /なぜ?
    レハール         /「ほほえみの国」より「君こそ我が心のすべて」
    ファルヴォ        /君に告げて
    デ・クルティス      /君を求めて
    ドニゼッティ       /私は家を作りたい
    ロッシーニ        /踊り
    チョッフィ        /5月の夜
    トスティ         /マレキアーレ
    ヴェルディ        /「アロルド」より「シリアの灼熱の太陽の下で」
   (アンコール)
    デ・クルティス/忘れな草
    ディ・カプア /オー・ソレ・ミオほか数曲


 メトでのレヴァイン25周年記念ガラで「ルイザ・ミラー」のアリアを歌ったのを聴いて、これはすばらしいと思いました。97年の来日公演には行けなかったので、今回は心待ちにしていまして、発売と同時にチケットを取りました。

 前半はトスティの歌曲等、じっくりと語り掛けるような歌からスタート。たっぷりとタメをつくった堂々たる歌いぶりに、知らず知らずのうちに惹きこまれていきます。

 後半の「踊り」は大好きな曲。アライサのやや軽やかな歌いかたも良いですが、ベルゴンツィの、驚くほど若々しい歌いぶりには脱帽です。

 アンコールには、お得意の忘れな草、そして私の持ち歌でもある(笑)オー・ソレ・ミオ。例のところを長〜くのばすのもやってくれました。さすがに舞台は退いたとはいえ、決して「過去の人」ではなく、現役の歌手です。歌えるうちは何度でも来てほしいものです。

(しかし、三大テノールを引き合いに出して当てこすり的な批判をしなければ、ベルゴンツィを称えられないような表現力しかない人間に、有料のプログラムの原稿を依頼するのはやめてほしいものです。)。
======================= 1999-01-03 (Sun) 14:20:52 ====================


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