日 時:平成10年4月10日(金)午後7時〜
場 所:東京芸術劇場
出 演:矢部達哉(ヴァイオリン)
東京都交響楽団(管弦楽)
若杉 弘(指揮)
曲 目:デュティユ /交響曲第1番
三善 晃 /ヴァイオリン協奏曲
ベートーヴェン/交響曲第7番イ長調作品92
ウィーンから戻った翌々日の演奏会でした。
前半の二曲は、正直言って退屈でした。
ディティユの交響曲第1番は、プログラムによると非常に美しい響きがすると書いてあったのですが、残念ながらそれを感じとることができませんでした。
二曲目の三善晃のヴァイオリン協奏曲は、演奏にはかなりの技巧を要する曲とは感じましたが、それ以上の印象はありません。作曲者も会場に来ていて、それなりに盛り上がってはいましたが...。
後半はベト7。爽快な「舞踏の神化」を期待していたのですが、全体的にどうも音が奥にこもったような感じがして、音が客席に届いてきません。第一楽章と第二楽章をアタッカで演奏したという点で「おや」と思わせるところはありましたけれども、その意図は明らかではなく、それ以上のものは特にありませんでした。
去年の都響の4月定期は、おなじ若杉さんで「エレクトラ」でした。このときは非常に面白かったのですが、今回は「いろいろとやりたいことはわかるけど...」という印象でした。
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