ウィーン・リング・アンサンブル 「春の声」


日 時:平成10年2月13日(金) 午後7時〜
場 所:サントリーホール
出 演:2月11日と同じ。
曲 目:2月11日と同じ。
    −−−−−−−−−(以下アンコール)−−−−−−−−−
    ヨハン・シュトラウスII トリッチ・トラッチ・ポルカ
         〃      ワルツ「ウィーン気質」
         〃      常動曲


 今更ながらですが、サントリーホールの音のよさを実感しました。リリアのメインホールのときは、「響き」というのがあまりなくて、何となくそっけないような印象だったのですが、サントリーでは豊かな響きを感じることが出来ました。

 リリアも「音楽ホール」のほうは、凄く音が良いのですが、キャパが800人くらいで、平成5年の来日公演のときはあっという間に売り切れたということもあり、今度はメインホールに持ってきたのでしょうが...。

 演奏中に一番動きが大きいのがシュルツさん。自分のパートが休みのときはまるで指揮をするかのように左右の奏者を見る。ザイフェルトさん(第2ヴァイオリン)とコルさん(ヴィオラ)は、時折顔を見合わせながら、ンッチャッチャ...というウィンナワルツのリズムを刻んでいく...。キュッヒルさんは、非常にまじめな顔で、艶やかな音色を奏でていく...。アンサンブルの楽しさを十分に堪能させてくれました。

 今年は「ニューイヤーコンサート」ではないということからでしょうか、「青きドナウ」「ラデツキー」がなく、その意味では消化不良といえなくもないのですが、あの素晴らしいアンサンブルを聴けるということだけでも幸福なのですから、贅沢をいってはいけないのかもしれません。

 また、来年は、1月の頭の来日に戻して、気持ちよく仕事始めを迎えられるようにしてほしいものです(笑)。そうじゃないと、ムジークフェラインに行っちゃうぞ(笑)。
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