日 時:平成10年1月27日(火)午後7時〜
場 所:サントリーホール
出 演:NHK交響楽団(管弦楽)
木村かをり(ピアノ)
小林英之(オルガン・プレコンサート)
若杉弘(指揮)
曲 目:(オルガン・プレコンサート)
ブルックナー/前奏曲 変ホ長調
メシアン /主の降誕より第2曲「羊飼たち」
同 /聖体の書より第15曲「恵みの歓び」
メシアン /天国の色彩
ブルックナー /交響曲第5番変ロ長調(原典版)
このチクルスを聴くのは2回目。前回は96年の3月末で8番でした。本当はこのチクルスはCD化されて全集になる予定だったのですが、8番で中断してしまったようで。
前半のメシアン。これは、なんとも...。前回、かの高みの都市というのを聴いたのですが、それとどこが違うのか判らなかった(^_^;)。楽器構成もほとんど同じで、管と打楽器だったし。「リロリロリン・リロリロリン」とマリンバがなると「プァーー」って管がなるというのの繰り返しだったような。
後半のブル5。インバルが振ったN響定期が、私にとってのブル5開眼だった。だから、すごく期待していったのですが...。
第1楽章の冒頭、ピチカートに支えられた弦楽合奏があって、一瞬ゲネラルパウゼ。その次のトゥッティが一つの勝負どころですが、ちょっと荒っぽい。途中、ホルンソロがひっくり返ったり、もの凄い期待が、アララララとなってしまいました。
第2楽章も、弦のピチカートの6連音符とオーボエの絡み、そして出てくる弦楽合奏。コンサートマスターの山口さんが必死に引っ張っている割には音が出てこない。NHKホールの3階席(最前列)の方が弾き手の気持ちが伝わってきました。
おいおい。こんなはずでは、と思っているうちに3楽章が終わり4楽章へ。ここでも、例の金管のコラールが、なんか乱暴にきこえる。もちろんベタベタと弾けというのではなく、ホールに響きを委ねるためにはバシッという吹き方で良いのだけれど...。
結局、練習番号Z以下も、確かに音は大きかったけど、陶酔感を感じるまでには至らず。う〜ん。インバルのときの衝撃度が強かったか。N響を買いかぶり過ぎたか...。しかし朝比奈先生との8番ではあれだけのポテンシャルを発揮したのに...。複雑な思いを胸に、帰宅しました。
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