新日本フィルハーモニー交響楽団第9特別演奏会


日 時:平成9年12月23日(火)午後2時〜
場 所:オーチャードホール
出 演:岩永圭子(Sop.) 秋葉京子(Ms.) 米澤傑(Ten.) 多田羅迪夫(Bar.)
    晋友会合唱団(合唱)
     新日本フィルハーモニー交響楽団(管弦楽)
     若杉弘(指揮)
曲 目:レオポルド・モーツァルト/そりすべりの音楽
     ベートーヴェン/交響曲第9番 ニ短調作品125 「合唱付」


 97年最後のコンサート。例年も「第9」で締めくくるが、今年は第9を3回聴き、2回歌ったという特筆すべき年になった。

 レオポルド・モーツァルトの「そりすべりの音楽」は、小品で8曲を抜粋したもの。途中で鈴の音や鞭を模した打楽器の音が入ったりして、いかにもという楽しい曲。

 第9は、12月7日に同じオケで朝比奈先生の指揮で聴いていたこともあって、そのときと比べてどうきこえるかが一つの楽しみだった。

 この日は、第2楽章の終わったところで合唱とソリストが入場した。ソリストは合唱団員と一緒に入場したようで、客席からは拍手も沸かなかった。それはよかったのだが、合唱まで曲の途中で入場するというのはどうも合点がいかない。ステージ運営で、こうすることに何か意図があったのだろうか。聴く方からすると、2楽章の終わったところで小休止が入ったようになり、音楽を中断してしまうように感じるのだが。

 演奏は、朝比奈先生のときよりも、むしろたっぷりと間を取って、歌うところは十分歌わせるという感じ。とくに、第4楽章で低弦が歓喜の歌のテーマを奏で始めるところあたりは、じ〜っくりと聴かせてくれた。

 あと、面白いなと思ったのは、第4楽章のいっちばん最後のマエストーソに入ったところで、再びソリストが立ち上がり、最後の「Freude,schoner Gotterfunken」を合唱と一緒に歌ったところ。楽譜とは違うけれど、演出として悪くないと思った。

 合唱団の中に、私の大学の先輩(現湘南市民コール在籍)を発見。年末の第9は新日本フィル/晋友会と決めていて、94年(佐渡)、95年(ボッセ)、96年(ロストロ)と聴いてきたが、やっと先輩の姿をみることができた(笑)。
======================= 1997-12-31 (Wed) 11:21:27 ====================


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