コロ’97東京待降節コンサート


日 時:平成9年12月14日午後3時〜
場 所:カトリック下井草教会
出 演:コロ’97(合唱)
     新井尚子(オルガン)
     菅野浩和(指揮)
曲 目:入場曲「声そろえ、歌わん」(モンセラートの赤い本より)
   1 コンサートの導入とミサの音楽から
      ラッスス   /祝福された者
      バード    /サンクトゥス・ベネディクトゥス(三声のミサより)
      グレゴリオ聖歌/主の祈り
      バード    /アニュス・デイ(三声のミサより)
   2 待降節から、降誕への期待
      グレゴリオ聖歌/シオンの民よ
      ヴィクトリア /おお、天の王
   3 マリア賛歌
      グレゴリオ聖歌/アヴェ・マリア
      ブオナウグリオ/アヴェ・マリア
      チマッティ  /キリスト信者の扶助なるマリア
      菅野浩和   /アヴェ・マリス・ステッラ
      コダーイ   /アヴェ・マリア
   4 主への賛歌
      グレゴリオ聖歌/天より露よしたたれ
      パレストリーナ/驚異の王イエズス
      コダーイ   /タントゥム・エルゴ2、3
   5 マンテガッツァ神父の詩による作品
      菅野浩和   /祈り
   6 降誕の喜び
      バッハ    /パストラーレ1,2,3,4
      グレゴリオ聖歌/みどり児我らに生まれたり
      ハンドル   /しもべよともに歌え
      ベルイ    /喜びのイェルサレム
      グルーバ   /静かな夜
      グレゴリオ聖歌/今日キリスト生まれぬ


 会場の、カトリック下井草教会は、「ここは東京か」と思うような閑静な住宅街の中にあります。近代的な建物ではなく、今もヨーロッパの田舎にあるような雰囲気で、「日本の聖フローリアン教会」と言ったら・・・言い過ぎだろうな(笑)。

 コロ’97東京という合唱団のことを知っている人はいないと思います。指揮者の菅野先生のもとで歌った女子大の合唱団のOG達が「もう一度」という思いで結成されたのがきっかけ。今年の初夏に、初めてのコンサートを開き、今度は待降節と降誕祭にちなんだ曲でプログラムを組んだ。

 現場から離れて10年近い団員が多いためか、粒は粗い。ヴィクトリアあたりのちょっと長い曲になると、第2部では息切れしてしまう。しかし、さすがに、この手の曲を歌い込んでいただけあって、ツボは心得ている。決して違和感のある演奏にはならないのはたいしたものである。

 あいまあいまにグレゴリオ聖歌を挟み、声を整えながら歌うことが出来るようなプログラミングであったこともあって、全体としては比較的よいコンディションで通した。

 演奏中は暖房を止めてしまうので、コートを膝にかけていても、体が冷えてくる。しかし、その寒ささえ心地よさにかわってくるような演奏であった。

 また、この日は、菅野先生の曲目解説だけではなく、教会のコンプリさんという神父さんが、待降節に因んださまざまなお話しをしてくださったので、非常に良い気持ちであった。小学校のときのミサの時間を思い出した。
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