中央大学管弦楽団第38回定期演奏会


日 時:平成9年12月4日(木)午後6時30分〜
場 所:東京文化会館大ホール
出 演:江崎昌子(ピアノ)
     中央大学音楽研究会 管弦楽部(管弦楽)
     小松一彦(指揮)
曲 目:マイヤベーア/歌劇「予言者」より 戴冠式行進曲
     ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番 ハ短調
     ブルックナー/交響曲第6番 イ長調(ノヴァーク版)


 大学生のときは、同じ音楽研究会(私は男声合唱部)ということで、一緒のステージに上がることもありましたが、純粋にお客として聴いたのは、10年ぶりくらいでした。ちなみに、このときは、ブルックナーの8番でした。

 全席自由だったので、たまには上のほうで聴いてみようかと思い、2階のセンターに上がりました。真ん中は来賓席になっていましたが、その隣をとりました。

 マイヤベーアの「戴冠式行進曲」は、初めて聴く曲でしたが、溌剌としていて、最初の曲としては良い選曲だったと思いました。

 ラフマニノフのピアノコンチェルトは、ピアノの江崎さんが好演。オケは、ビオラのパートの音が若干濁っていたのが気になりましたが、よくサポートしていました。

 さて、言わなくても判ると思いますが(笑)、本日のお目当てのブル6。これが凄かった。

 第一楽章の冒頭、タンタタタタ・タンタタタタ・・・とヴァイオリンが刻んで、コントラバスが旋律。ディミヌエンドをかけてピアニッシモから、一気に金管とティンパニーが爆発!ここで、鳥肌がたちました。途中、細かいキズはありましたが、鳴らすところは目一杯鳴らしていて、気持ちのよいこと、このうえない。

 第二楽章の弦の合奏は、たっぷり歌っていてとても美しい。最後のところで、弓が弦から離れたあとも、コンサートマスターが弦をおさえてビブラートをかけているのが、凄く印象的でした。第三楽章の真ん中辺のホルンの合奏もすごくよかった。

 第四楽章は、エンジン全開。この曲の第四楽章は比較的短いので、最後のところにかかると、「え〜もう終わりか」と惜しくなるほどでした。

 小松さんの指揮は、無駄な動きがなく、変にねばっこくせずに、シャキッとした音を引き出そうとしているようでした。

 お客さんは、団員の家族や友人がほとんどで、私のようなブルックナーストーカー(^_^;)と思しき方の姿は見えなかったのですが、いや〜1000円でこれだけの演奏が聴けるなんて素晴らしいことです。開演が6時30分で終演が9時ですから、やや長い感じもしますが、いい演奏会でした。
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