イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団


日 時:平成9年10月29日(水)午後7時〜
場 所:サントリーホール
出 演:イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団(管弦楽)
    ズビン・メータ(指揮)
曲 目:マーラー/交響曲第9番ニ長調


 前の週(24日)の都響で精神的打撃を受け、まだ立ち直れない状態で迎えた演奏会でしたが、心を癒してくれたばかりか、明日への活力を与えてくれた演奏会でした。

 10月15日にはウィーン・フィルで同じ曲を聴き、ちょうど2週間でまたマーラーの9番を聴いたのですが、イスラエル・フィルもまた、弦が美しく、しかも豊潤。第1楽章の漂うような音楽をたっぷりと聴かせてくれました。

 第3楽章は、ウィーン・フィルのときよりはテンポを遅くして、一つ一つの音をはっきりと刻むようにして演奏していました。

 そして第4楽章。冒頭の慟哭のような弦の響き。2階の後ろのほうの席だったのですが、しっかりと届いてきました。最後は、消え入るように...。しばしの間「無音」がサントリーホールに鳴り響きました。
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