日 時:平成9年9月22日(月)午後7時〜
場 所:サントリーホール
出 演:中村鶴城(琵琶) 横山勝也(尺八) 矢部達哉(ヴァイオリン)
管弦楽:東京都交響楽団
指 揮:小泉和裕
曲 目:武満徹/弦楽のためのレクィエム
同 /ノヴェンバー・ステップス
同 /夢窓
同 /遠い呼び声の彼方へ
同 /精霊の庭
ご覧のようにオール武満プロ。N響のオール・チャイコ・プロは心地好かったですが、オール武満というのは、結構しんどかったです。正座して懐石料理を食わされているという感じで...。
武満さんの曲というのは、聴きようによるのかもしれませんが、聴き手をすごく追い込むような感じがします。ちょうど水墨画のような感じで、一面においてはシンプルなのですが、いざ消化しようとすると、聴き手にすごくエネルギーを要求するような気がする。「小さな空」とかの合唱曲はそうでもないのですが、この手の曲が5曲も続くと...。客席も、緩む時間を与えられず、休憩時間に「疲れるね〜」という声が上がっていました。
でも、ノヴェンバー・ステップスは、一度聴いてみたかったこともあって、よかったです。琵琶と尺八の掛け合いの緊張感は、結構心地好かった。
まあ、「オール武満」ということに意義があるわけで、それはそれでよかったのでしょう。私がそれを受け止めるだけの体力を持ち合わせていなかっただけのことで(笑)。
======================= 1997-09-23 (Tue) 00:22:56 ====================