東京都交響楽団 97年度・前期定期演奏会Bシリーズ(453回)


日 時:平成9年6月18日(水)午後7時〜
場 所:サントリーホール
出 演:管弦楽:東京都交響楽団
     指 揮:ヤン・パスカル・トルトゥリエ
     独 奏:ワディム・レーピン(Vn)
曲 目:デュカス/「ボリュークト」序曲
     ラロ  /スペイン交響曲
     ラヴェル(トルトゥリエ編)/ピアノ三重奏曲


 指揮者のトルトゥリエは、チェリストのポール・トルトゥリエの息子さんということでした。

 4月がエレクトラ全曲、5月がマーラーの10番完成版と、結構大曲続きだったので(休憩がない)、6月は一休みといった感じも。 最初のデュカスは「魔法使いの弟子」という曲が知られていますが、他の曲は全然知りませんでした。結構描写がわかりやすい音楽でした。しかし、途中睡魔に襲われてしまった。

 2曲目のスペイン交響曲は、何といってもレーピンのヴァイオリン。5年ほど前にN響でシベリウスのコンチェルトを弾いたとき以来の御対面でしたが、なんだか凄くでかくなってて、最初出てきたとき、伊良部がヴァイオリンを持って出てきたのかと思いました(^_^;)。

 相変わらず素晴らしいテクニックで、ばりばりとひきまくっていました。アンコールは、ヴェニスの謝肉祭ということらしいです。最初、無伴奏で弾くのかと思ったら、レーピンがピチカートをやりだして、これと同じようにやってくれとコンサートマスターに合図、そのピチカートがじわじわと広がったところでレーピンがひきだしました。途中で確かに弦を弓で弾いているはずなのに、同時にピチカートの音がきこえるという摩訶不思議というか超絶技巧を披露してくれました。

 後半は、ラヴェルのピアノ三重奏曲をトルトゥリエ本人が編曲したもの。本人もえらく気合いが入っていて、プログラム冊子に別刷りのメッセージまで入っていました。しかし、そんなに面白いとは思わなかった。やたらうるさいんだもん。特に金管のTUTTI。10月のブル7まで力を温存しておけと言いたいくらいだった(笑)。
======================= 1997-07-19 (Sat) 23:24:20 ====================


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