ライナー・キュッヒルVnリサイタル


日 時:平成9年4月11日(金)午後7時〜
場 所:府中の森芸術劇場ウィーンホール
出 演:ライナー・キュッヒル(Vn)
     砂原 悟(ピアノ)
曲 目:ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ第4番イ短調 作品23
     シューベルト /幻想曲ハ長調 D.934
      同    /ヴァイオリン・ソナチネ第2番イ短調 D.385
     ブラームス  /ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 作品108
(アンコール)
     クライスラー  /愛の悲しみ
      同     /愛の喜び
     モンティ   /チャールダーシュ
     クライスラー(編)/ロンドンデリーの歌


 2週間前に弦楽四重奏を聴き、この日はキュッヒルさんのソロを聴ける。ここはほんとに日本か(笑)。
 キュッヒルさんはこのホールがお気に入りのようで、リサイタルをやるときは、かならずこのホールを日程に入れているようです。今回は、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームスの曲で前半も後半も固めるというプログラムで、実に聴きごたえがありました。

 特に印象に残ったのはシューベルトの幻想曲。変奏曲のような形式ですが、最初の主題の部分の朗々とした演奏は、実に心に染み入るものでした。 ピアノの砂原さんという人は初めて聴くのですが、東邦音大で後進の指導にあたっているということで、これは全く私の推測ですが、そのつながりもあって伴奏をすることになったのでしょうか...。

 アンコールはクライスラーの愛の喜びと愛の悲しみ。そしてモンティのチャールダーシュ。それからロンドンデリーエアーでおしまい。 キュッヒルさんのリサイタルはこれで3回目ですが、ほんとに豊かな気分にさせてくれる素晴らしい演奏会です。
======================= 1997-04-13 (Sun) 20:43:26 ====================


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