日 時：平成９年３月７日（金）午後７時〜
場 所：ＮＨＫホール
出 演：ＮＨＫ交響楽団（管弦楽）
朝比奈隆（指揮）
曲 目：ブルックナー／交響曲第８番ハ短調（ハース版）
昨日は６時ちょっと過ぎにホールについたら、まだ当日券が残っていたのですが、今日は完璧に売り切れ。招待券のキャンセル待ちのお客さんが並んでいました。
今日はピット席の前から５列目。第一ヴァイオリンの三席目の前あたりに座りました。
演奏は「私にとってのパーフェクト」。昨日あれだけ凄い演奏をしたのに、朝比奈先生もＮ響も昨日の後半の勢いをそのまま維持していました。それでいて、一つ一つの音を慈しむような演奏でした。
あと、これだけの演奏になったのには、客席の集中度が凄かったことも要因といえると思います。物を落とす音もほとんど聞こえず、花粉症や風邪が猛威をふるっている時期にしては、本当に静かでした。
終演後にＮ響の団員から花束を渡され、そこに添えられたカードを見て、先生は非常に嬉しそうでした。一昨年１２月のベートーヴェンのときに団から貰ったカードに「ブルックナーの８番を楽しみにしています」と書かれていて、いたく感激されたそうですが、今度のカードには何と書いてあったのかな。「次回のブルックナーの５番を・・・」なんて書いてあったら．．．。
今の気持ちを簡単に言うと 「今日限り、ブルックナーの８番の演奏を禁止するということになっても悔いはない。」
そんな感じです。
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