ライナー・キュッヒル Vnリサイタル


日 時:平成8年7月24日(水) 午後7時〜
場 所:府中の森芸術劇場ウィーンホール
出 演:ライナー・キュッヒル(Vn) 阿部裕之(ピアノ伴奏)
曲 目:ベートーヴェン /Vnソナタ第1番 ニ長調 作品12−1
              /Vnソナタ第5番 ヘ長調 作品24 「春」
    モーツァルト   /Vnソナタ第2番 ホ短調 K.304
    −−−−−−(休憩)−−−−−−
    ブラームス    /Vnソナタ第2番 イ長調 作品100
    ヴュータン    /熱情的幻想曲 作品35
    −−−−−−(アンコール)−−−−−
    クライスラー   /シンコペーション
      同       /愛のよろこび
      同       /愛の悲しみ
      同       /ウィーン奇想曲


 去年は、前半がオーソドックスなソナタで、後半がヴィルティオーゾ的な小品というプログラムであったが、今年はソナタが3曲とやや大きめな独奏曲が1曲という、コクのあるプログラムであった。 今回は、センターの1番前の席。つまり、キュッヒルさんの真正面の席であった。おかげで、ボウイングや弦を押さえる手の動きなどをしっかりとみることができた。 特に良かったのが、ブラームスのVnソナタ第2番。ブラームスのソナタというのははじめて聴いたが、交響曲で言うと第2番のような感じ。ヴァイオリンとピアノという楽器2つだけで演奏しているとは思えない重厚な響きを聴かせてくれた。 一転して、ヴュータンの曲は、テクニックバリバリの面白い曲。 アンコールはクライスラーの名小品を4曲。このあたりを実に楽しく、しかし崩れずに聴かせてくれるのはさすがであった。
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