NHK交響楽団 定期演奏会(5月Bプロ2日目)


日 時:平成8年5月23日(木) 午後7時〜
場 所:NHKホール
出 演:エリアフ・インバル(指揮)
     NHK交響楽団(管弦楽)
曲 目:マーラー/交響曲第6番「悲劇的」


 指定券を買っておいたので、会場には6時30分頃到着。入り口に徳永謙一郎氏他界の告知。室内楽は、曲目を変更して、チェロ奏者によるバッハのシャコンヌ。

 会場の入りは、今ひとつ。ひいき目に見て7割といったところか。
 先日のブル5に引き続いて、インバルによる大曲。途中でだれることもなく、非常によい演奏でした。とくに凄かったのが第4楽章。チェレスタの不気味な響き。ハープの低音弦の凄い音。シンバルは4人出てくるし、有名なハンマーの強打も凄かった。それから松崎さんのHrソロも冴えていました。打楽器で「鞭」を使うところがあって、これをどうするのかと思ったら、木のハリセン(笑)のようなもので、大太鼓の側面を叩いていました。

 第一楽章か第二楽章で、ヴィオラのトップの奏者が弦を切ったらしく、足元に一丁おいて、スペア(?)の楽器を弾いていました。 終演後、花束を贈られたインバルが、女性の団員に花を一輪ずつ渡していたのも、ほほえましかったです。

 ブル5と単純に比較するのは、曲の性質が違うから的はずれかも知れませんが、ブル5の時の方が、オーケストラがよく鳴っていたように思えました。しかし、一ヶ月のうちで、同じ指揮者・オケでブルックナーの5番とマーラーの6番を聴けるなんて、いい世の中です(笑)。次は、インバルにブルックナーの6番と、マーラーの9番などを振って欲しいです(^^)。
======================= 1996/05/26(Sun) 22:38:10 ====================


コンサートレポート’96目次に戻る