東京都交響楽団定期演奏会(5月Bシリーズ)


日 時:平成8年5月14日(火) 午後7時〜
場 所:サントリーホール
出 演:小泉和裕(指揮) 東京都交響楽団(管弦楽)
曲 目:ブルックナー/交響曲第8番 ハ短調(ノヴァーク版)


 GWにサントリーホールに行った際に、P席を確保しておりました(ちょうどシンバルの真後ろくらい)。当日はS席は売り切れでしたが、他は残券あり。入りは7割5分といったところでした。

 小泉さんの指揮で聴くのは、19年ぶりくらい。新日本フィルの第9を聴いて以来です。大学1年のときで、うまれてはじめて女の子と演奏会に行って食事をしたという...(それまで男子校だったもんで)。ま。それはさておき。

 第1楽章に入る前、小泉さんが指揮棒を構えた姿、カラヤンに凄く似てました。やや前傾姿勢で、両手を少し曲げて、左手は掌を下にして開くでもなく握るでもなく...。演奏中もずっと見てましたが、左手の表情はカラヤンそっくり。全体的にも、若い頃のカラヤンはああいう風に振ったんだろうなあと思わせる指揮ぶりでした。

 演奏は、物凄くエネルギッシュ。物凄い分厚い金管(ホルン9人−うち4人がワーグナーチューバに持ち替え−)の響きを堪能しました。第3楽章とかは、ちょっと早いなと感じましたが、第4楽章はすごかった。ワーグナーチューバが少し危ないところもありましたが、全体的に満足のいく演奏会でした。私はブルックナーの8番が凄く好きで、この曲を生で聴けること自体に喜びを感じてしまうのですが、それを割り引いても、非常な熱演だったと思います。
======================= 1996/05/15(Wed) 01:57:41 ====================


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