サントリーホール オペラコンサートシリーズ 1996 ブルソンの4つのヴェルディ


日 時:平成8年4月21日(日) 午後7時〜
場 所:サントリーホール
出 演:バリトン/レナート・ブルソン
     ソプラノ/ダニエラ・ロンギ
     テノール/ジャンルーカ・フローリス
     バス  /アンドレア・シルヴェストゥレッリ
賛 助:ソプラノ/家田紀子・幸田浩子・森 麻季
     テノール/櫻田 亮・桝本晃宜
     バリトン/泉 良平・今尾 滋・杉野正隆
合 唱:東響コーラス(合唱指揮/加納明洋)
管弦楽:東京交響楽団
指 揮:マルコ・ボエーミ
曲 目:歌劇「マクベス」第3幕より
     歌劇「二人のフォスカリ」第3幕より
          −休憩25分−
     歌劇「シモン・ボッカネグラ」第1幕第2場
     歌劇「エルナーニ」第3幕


 昨年は、グスタフ・クーン指揮でヴェルディのレクイエムを聴いたが、今年は、オペラの名場面集。それも、レナート・ブルソンの声をたっぷりと楽しめる素晴らしい場面ばかりを集めたコンサートであった。

 ブルソンの声は、まさに「円熟」の極。艶やかでありながら力強く、ホール内に朗々と響き渡っていた。今回は、前から8番目のセンターという良いポジションで聴くことができたこともあって、声の美しさを堪能することができた。

 どの場面も、素晴らしい出来栄えであったが、特に最後のエルナーニ。途中の勇壮な合唱に血沸き肉踊り、終結部分のハープの独奏に乗って歌われるブルソンのアリアにはしびれさせられた。テノールの華やかなアリアもよいが、バリトンのちょっとくぐもったような歌声も、実に心地好かった。

追伸 ペア・チケットを買ったら、カクテルがついて来た。休憩のときに、引き換えに行ったら、カクテル名が「ヴェルディ」(笑)。メロン・    リキュールをシャンパンで割ったものだと思う。
======================= 1996/04/23(Tue) 01:38:36 ====================


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