日 時:平成8年3月31日(日) 午後7時〜
場 所:サントリーホール
出 演:若杉弘(指揮) NHK交響楽団(管弦楽)
木村かをり(ピアノ−1のみ)
坂戸真美(オルガン・プレコンサートのみ)
曲 目:(オルガン・プレコンサート)
ブルックナー/序奏曲とフーガ ハ短調
メシアン /主の降誕−オルガンのための9つの随想より
「永遠の思し召し」(第3曲)
同 /聖霊降臨節のためのミサ曲−オルガンのための−より
「小鳥たちと泉たち」(第4曲)
1 メシアン /かの高みの都市−ピアノ独奏と小オーケストラのために
2 ブルックナー/交響曲第8番 ハ短調(第2稿・ノヴァーク版)
NHKホール以外でN響を聴くのは初めてです。しかも普段はいつも3階席だから、オケは遥か彼方。そのせいか、サントリーホールで、しかも前から二列目でN響に接して、とても新鮮に感じました。
この日は、6時15分に開場。6時30分ころから15分間、オルガンのプレ・コンサートがありました。席でプログラムを眺めていたら、「パチパチ」という拍手の音。をいをい、またかよと思ったら、オルガン奏者が登場しただけでした(笑)。オルガン曲3曲でしたが、みな非常にリラックスして耳を傾けていました。
さて、オケの方ですが、最初のメシアンは管楽器・打楽器を中心とした小オケと、ピアノによって演奏されました。中身は、正直言ってよくわかりませんでした(^_^;)。おなじ現代曲でもブーレーズの「ル・マルトー」の方が面白いです。
メシアンが15分ほどで終わり、ステージを整えるために、ここで15分間の休憩。ロビーに出ると、メシアンをさぼった人達がやってきました。
若杉さんの指揮は、何ていうか、一つ一つの音符を「グッグッグッ」と押すように弾かせるところがあるかと思うと、普段は金管の咆哮に隠れてしまう弦楽器の旋律を際立たせたり、なかなか面白いものでした。テンポもあまり早くなくて、私このみだった。
印象に残ったのは、コンサートマスターの弓の毛がかなり切れて、その度にひきちぎっていたことと、チェロの最前列の二人が、物凄くく気合を入れて弾いていたことでした。とくに第4楽章の「コサック兵の行進」の部分なんか、チェロかっこよかったな〜。第4楽章が終わった途端、嵐のような「ブラボー」が飛び交いましたが、ほんと、熱の入ったなかなかよい演奏だったと思います。
しかし、ブル8は、何度聴いても飽きません。7月28日の朝比奈さんのも楽しみですが、5月に都響でかかるから、あれも聴きに行こうと思ってます。
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